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NTT・KDDI・SBテレコム・その他を見分ける

情報提供源や、解析タイムを見ることで、キャリアを見分けられることがあります。

● 機器トラブルなど故障対応の問題切り分けに於いて、キャリアがなんであるかは最大の重要情報です。
● 回線契約者が自己のキャリアを正確に把握しているとは限りません。特に個人の場合は高齢者・法人の場合は複数回線をとりまとめている場合など、契約者の認識と、実態が異なることは多々あります。
● 回線の外から事前に相手方のキャリアを判別できれば、多くの手間・ヒューマンエラーを防止することができます。



1. SBテレコム「おとくライン」平成電々「CHOKKA」
 RT直収型解析タイムが長く・中継網からの返答の場合)


〔RT直収型〕
対象回線の [ 解析タイム ] が、周囲の同質回線に比して2倍程度を要し 、かつ中継網からの情報提供になっている場合、RT直収型が考えられます。



理由

2007年現在のSBテレコムのおとくライン(平成電々のCHOKKA)は、原理上、MNPの問い合わせ・開放シーケンスに時間を要するため、周囲の回線番号に比してより長い解析タイムになります。
またSBテレコムは、RT直収型を採用したことにより ISDNの収容も可能な設計になっており、シーケンスもD60/70交換機と同等(ほとんど同じ)であるため、情報提供源も正確に「中継局」を返します。この原理により 判別できます。

〔例外情報〕
PHS回線からの解析では、情報提供源が固定されているため、この方法は使用できません。
なおISDN回線で 情報提供源が固定されたTAを使用している場合は VoIP直収型に代替方法が記載されています。




2. KDDI・「メタルプラス」
 VoIP直収型解析タイムが長いだけで・一見 NTTのボイスワープに見える )
 ドライカッパ系


KDDIのメタルプラスは、以下のように、あたかも「ボイスワープ」のように見えます。


しかし この回線番号の冒頭にKDDIの事業者識別番号(0077)を付加することで、KDDIであることがわかります。(KDDIを経由すると、解析タイムが極端に短縮されます)
NTTの場合と比較すればその差が よくわかります。

・VoIP直収 の特性

KDDIの直収サービス「メタルプラス」は、NTT局舎からほぼ直接、VoIPゲートウェイを介して、KDDI基幹ネットワーク網(CDN)に入ります。(光プラスにいたっては直結しています)

「メタルプラス」へ着信させるには、他の直収同様にMNP問い合わせ・開放の遅延が生じます。
しかし、KDDIの事業者識別番号(一時的なマイライン)の付加によって、本来の接続シーケンスの大半が省かれるだけでなく、直接CDN網に入ること でIP網の特徴であるソフトスイッチの高速なアドバンテージも加わり、
 0077-(メタルプラス)
とすれば、遅延が ほぼなくなります。
この原理によって KDDIであることを 見分けることができます。


〔同様に〕
一時的なマイライン番号を使ったレスポンスの短縮現象は、SBテレコムの「おとくライン」でも見られ、0088-(おとくライン)  とすれば同様の短縮効果が認められます。(1.の手段が使用できない場合に使えます)

〔余談〕
・全般的に 0077(KDDI)は 主要3キャリア中、中継網としては最も反応が高速です。(2007年現在)
大量解析に向いているかもしれません。


3. 地域系・CATV 提供のプライマリ電話
 VoIP引き込み型 (固定回線で未定義伝達能力指定になる)
 0AB~J 非直収


IP電話を提供する地域系キャリア(事業者)は、ITSPと呼ばれます。
ITSPは他の事業者と相互接続する際、提供する品質クラス(A・B・C)によって取り決めや番号割り当てが異なります。
そのうち 市外局番 0AB~Jを割り当てられるのは 品質クラスA(固定電話並み)の事業者であり、『プライマリ電話』 とも呼ばれます。
これらは、一般にNTTと親和性の高い(互換性のある)インターフェースを保有しています。

 回線の絶対数が少ないことや、インターフェースの微妙な違いから、それぞれの事業者の解析反応は、それぞれ確かめるしかありませんが、比較的よく見られるのは、未定義伝達能力指定(x065)です。

 この反応は、本来 携帯電話などの移動体キャリアによくあるリザルトです。
これが固定回線(0AB~J)で表示された場合は、交換機にその認識機能はあるけれども・加入者には提供していないということです。
これは一例であり、通常のコンディションで、これ以外のリザルトを返す可能性はあります。

 これら非直収回線ついては、これからの技術ということもあり、今後も変化してゆくでしょうから推移を見守ってゆく必要があります。


 

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