ここでは大手プレイガイド(チケットセンター)の特徴を示します。
・・・の前に。
たまに、このような質問(実際にはお願い)のメールをいただきます。
Q
・お金を出しますから、子番号(裏番号)をさがしてください
A・そのお金で DAブラックホールを買ったほうがいいと思いますよ? → 個人・学生なら 19,800円です.
ここにも書いていますけど、ちょっとの努力で 誰でもさがせます.
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ちょっと 考えさせられちゃうかもです。(-_- ;)
ネット上で たまに落ちてる「古い子番号リスト」を信じちゃって、当日はずしちゃった、という話をよく聞きます。
こういうメールをくださる方も、そういった経験をしたんだと思います。
ネット上に落ちてる子番号リストの多くは、代親との対応がいいかげんです。(掲載直後は正確だったのかもしれませんが)、直近の実効性には疑問が多
く、絶対に真に受けないほうがいいです。
また、あるサイトでは「子番号が漏れてもセンターが変更しないのは流出しても平気だからだ」という主張を見かけますが、いいえ、プレイガイドは頻繁に配番を変更しています。
変更されるからこそ、「最新の子番号リスト」がヤフオクとかで 売れらて商売が成立するという、影の側面もあるのですが・・・
一方で、特にDAブラックホールを買わなくても、ダイアモンドアプリコット電話研究所のトップページ
に、たまに特殊情報が出ているので、そうゆうのも参考にするといいと思います。
ときどき次のような表示のときがあります。
→
表記上は「付属システム」と題されているだけで、公式には「災害時の輻輳検出」ということになっています。でも、本当の災害時には都市名が表示されています。局番は表示されません。
ここに局番が表示されたときは、地域の設定されていない局番の輻輳を「誤検知」したという建前のようです。
地域の設定されていない局番とは、もうきまってます。
1.
大手プレイガイドの例
標準的な形態例
まず子番号の本物をごらんいただきましょう。(2007年8月現在)
ある大手プレイガイドの東京センターの子番号配置・先頭部分はこのようになっています。
これはDAブラックホールの結果を表示したものです。
これだけを見ると、そんなに特徴的ではありませんよね。しかし↑クリックして解析全体図を見てください。
この空き番の連続性の異様さに気がつくと思います。
普通の企業やコールセンターなら、「使用する回線の連番性」に特徴がありますが、
大手プレイガイドの子番号の配番は、「欠番の長連続性」が最大の特徴かもしれません。
図では末尾00~08が子番号です。この状態を「帯番」または「オビ」と呼びます。
同じく、この図では末尾20が親番号です。単独でポツリと存在しますが、この状態を「島(シマ)」と呼びます。
「子番号」と「帯番」をそれぞれ呼び分けるのは、帯番がすべて子番号とは限らず、中に代親が含まれることがあるからです。
同様に、代親と島を呼び分けるのも、島が代親とは限らず、業務用番号や先行販売のリザーブ番号の場合もあるからです。
「帯番」も「島」も、状態を現す言葉ですので、混同しないように注意してください。
次項では、なぜこうなっているか、その背景から説明します。
回線技術者の俗語で
『 地震・コンビニ・ぴあローソン 』
ということわざがあります。
これらは、交換機に輻輳を起こさせる 三大要因 とされています。
(コンビニは、1日数回、全国数万店が売上情報などを短時間に一斉ダイヤルアップするため)
じつは、世界中・どこをさがしても
日本の大手プレイガイドの着信をすべてこなせる交換網はありません。(作れますが、コストが莫大です)
交換機の歴史は、輻輳との戦いにあることは言うにおよばず、発着信をいかに
さばくかで、交換網そのものの堅牢性まで評価されます。
(BHCAといって、輻輳処理の能力いかんで、交換機の値段まで違ってくるのです)
しかし、チケットセンターは、むちゃくちゃ「かかってくる」ことはあっても、かけることはないという、電話局にとっては
最低最悪の顧客です。(基本料金しか払ってませんから、ARPUは最低です)
しかも、かかってくるときは ざっくり 1交換機(N)に対して毎分2000呼ぐらいかかります。
これを完全にさばくとなると、中継線TS(Kn)も2000本用意せねばなりません。(しかもチケセンのオペレーションを1分以内で操作完結できる、昔のコギャルのベル番押してた勢いの人が2000人いるという超ベリグな条件で!)
これでも、ざっと、普通の交換機ユニットの100倍の回線コストです。NTTとしては やってられません。
そこで、NTTは
「もう
つなげるのやめようよ」「輻輳が起きるならその交換機(のユニット)だけにしてしまえ」という発想が生まれました。
つまり「つながらなくなること」を前提として設計されているのです。
ただ、本当に交換機が落ちると コトなので(MJ/MN警報といいます→居眠りしてるとクビにされます)あらかじめ20段階の制限パターンをマクロで組んで
、入回線の状態によって制限コマンドが自動投入されています。(地域・管轄によっては手動のところもあります)
一方、チケット販売の自動応答アンドロイドは 4回線・8回線・12回線・16回線の単位でしか存在しません。なぜなら、
・自動応答装置の仕様がそうなっている
・それに、それ以上増やしても 交換機のほうが対応できない
からです。
だから、一覧のとおり 100回線中20回線 しか使っていないのです。
厳密な理屈はちょっとちがう(代表組の本数上限もある)のですが、一般の方の理解としてはこの程度でけっこうです。
「え?たった 20%?」「残り80%は放置なの?」
と思われるかもしれません。いや、これでもNTTとしては 大奮発なのです。
一般的に、最繁時呼量は接続回線数の10%程度と見積もってます。10人中2人が同時にかけたら、一般の交換機はパンクします。
「うそー!そんなに脆弱なの?」
と思われる方もいるでしょう。
でも、よく考えてください。あなたは一日に、何分電話しますか?
8時間は寝てるとして、残り16時間の間にどれだけの時間・電話しているでしょうか。
おそらく一般の人で、プライベートでは いいとこ10分、長い人でも1~2時間というところでしょう。
つまり1日のうち
電話をかける時間は生活全体の0.7%~4%程度にすぎません。これが1日のうちに隣近所で合致する可能性は、最も高い確率でも3~5%程度です。ですのであなたの最寄の交換機から、さらに外につなぐ回線は、全契約回線の10%もあれば充分なのです。
これを大奮発して20%にしても、当然、かかってこれる本数も、交換機の収容能力の20%でしかありません。
そのような環境に、余分な自動応答装置を何十台も置いても、つながらないから意味がないのです。
NTTとプレイガイド・両者の思惑は
「べつに いっきにさばけなくてもいいじゃん。どうせ 売り切れるまでかけ続けてくれるんだからさ」
というところで一致しています。
だから このままでいいのです。普通の電話と違うんですから。
ですから人気チケットでも、通常は16回線・少し足しても20回線程度しか受け付けていません。
そこに数百人が殺到するのですから、競争率は相当なものです。
(特別な場合は、特設番号が組まれ50本程度になることはありますが、めったにありません。)
チケットゲッターには あまりにも有名な「山崎はるかの裏番号定理」は10年以上前に述べられた簡易式ですが、現在でも合致しています。
ダフ屋にいつもワリ食わされてる熱烈なファンの方が、子番号(裏番号)を欲するのもムリのないことかもしれません。
ただ、定理で山崎氏も述べていますが、子番号そのものにアドバンテージはありません。
また、子番号なら かならずしも 輻輳を回避できるというものではありません。
しかし、子番号の特性を理解したうえで 子番号にかけるとき
大きな意味(席種狙い・中継網輻輳の回避)が生じるので、子番号は知っておくと 有利といえます。
その意味では、逆に、どの席でもいいという人には、子番号(裏番号)はさほど意味のあることではないのかもしれません。
その理由を次項で説明します。
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