DA BLACK HOLE SUPER TECHNIC 奥義大全

DAブラックホール1.7 はサポート終了しても使えたよ

このページで提案する方法・裏技

DAブラックホールは1.7は、IEサポートの終了などによって、事実上使用ができなくなったように見えるかもしれません。
だけど使い方次第で 1.7 は現役で運用可能と思います。

このページではDAブラックホール1.7 が使用困難に至った経緯と、最後に回避方法をまとめています。


1. ライセンス認証が保持できないとは?

DAブラックホール1.7はIEのサポート終了で、WindowsVista/7は2020年1月14日、Windows8/10は2020年6月15日からライセンス認証が保持できなくなったとアナウンスしています。1.7が使用できないと公式は言ってないことがひとつのポイントでしょう。

私で確認した≪ライセンス認証ができない原因≫は2022年現在以下になります。分けて考えましょう。

〔オンライン認証ができない原因分析〕

  • DAブラックホール1.7のオンライン認証はハッシュ化アルゴリズムにTLS1.2を用いるがWindowsVista/7は標準で対応していない
  • OSを TLS1.2に対応させるにはIEでOSの設定を変更して、TLS1.2を導入する必要がある
  • IEのサポートが終了したので新規導入ができない
  • →詰む

ただしこの問題は、オンライン認証を使わずに手動/オフラインで認証すれば回避できます。また一般的ではないですが、レジストリの変更でTLS1.2を有効化する方法があります。

〔オンライン認証が保持できない原因分析〕

  • ライセンス認証で発行される確認IDは条件により1~3ヶ月分の寿命がある
  • 確認IDから取り出した展開鍵は DA004.sys に保存される
  • 寿命の起算日は DA004.sys のタイムスタンプで記録され、認証の都度起算日を足している
  • DA004.sysはC:\Windows\System32フォルダに配置される。DAブラックホール1.7はなんらかの方法でシステムフォルダに配置を行い、UACを出すことなく属性も変えていた
  • 1.7のサポート終了後に行われたWindowsセキュリティ更新プログラムで前述の配置も属性変更もできなくなった
  • ライセンス認証の起算日が1970年1月1日になり、何を入れてもライセンスが有効化しなくなる
  • →DA003.sys だけを用いるDAブラックホール1.6はこれで詰んだ(2016)

DAブラックホール1.7は挙動が変化しました。

  • オンライン認証はIEのCookieフォルダに起算日を記録するようになった
  • オフライン認証はMSHTML.dllを経由してtmpにDA004.tmpとして起算日を記録するようになった
  • 展開鍵はIEのAppDataディレクトリにDA004.sysで保存するようになった

しかしIEがサポート終了すると

  • オンライン認証はオフライン認証の扱いになり起算日は記録されている
  • なぜか展開鍵の保管はされなくなった
    #フォルダのアクセス権の変更か?

それでもDAブラックホール1.7は起動します。イベントログを見るといにしえの「試用モード」で起動していました。
なつかしいですね。ライセンス認証から2週間ぐらいしか動きません。試用モードだから(笑)


2. DAブラックホール1.7は使い続けることができる

2週間使えれば使用に問題ありません。なぜならDAブラックホール1.7は2クライアントライセンスだから!
2台インストールして、2週間ごとに交互に使えば実用上問題ありません。1ヶ月過ぎれば最初のクライアントの認証権が復活します。
月の終わりに3日間お休みすれば、密に使っても3ヶ月は連続運用ができる。認証権が足りなくなればその時だけ1回分を購入すればいい。
繁忙時の予備系や待機系として保管するシステムであればこれで充分でしょう。

※2台のTAを同時運用していた方は、DAのサービスお申込みをブラウザで開いてDAブラックホール1.7 AddUser を買えばいいですね。

〔※〕
2クライアントライセンスは1ライセンスで2台使っていいというライセンスではないので、いまさらですが言葉には注意しましょう。2010年ぐらいまでMSOfficeなど代表的なアプリケーションは、自宅&職場の異なる環境で2台のインストールを許諾することが多くありました。DAブラックホール1.7も異なる環境で2台のインストールが許可されていました。しかし同じ場所で同時に使うときは、当時でも2ライセンス以上を購入しなければなりませんでした。
ただ同じ場所であっても交互に使うなら問題ありません。(2022・7・4 サポート公式回答)


3. DAブラックホール1.7を使えるようにするには

2022年現在、DAブラックホール1.7を使用するには ライセンス認証以外の問題も含めて累積的な対応準備が必要です。

〔DAブラックホール1.7 インストール・チェックリスト〕

  • Windows10だけで動作するよ
    # WindowsVista/7はライセンス認証日が更新されないので2週間で詰む
  • もともとインストールされていたDAブラックホールはコントロールパネル経由で全部アンインストールしよう
    #並行インストールや上書きインストールは絶対にNG。残っているタスクが起動して悪影響を及ぼす可能性があるよ
  • アンインストール後、エクスプローラーで C:\Windows\System32 を開き、DA004.sys が残っていたら削除しよう
    # 残っているとライセンス認証日が更新されないので2週間で詰む
  • 最新版のインストーラーをダウンロードして 1.7.38以上にしておこう
    # 1.7.37以下はIEサポート終了問題の影響を受けるよ
  • インストールフォルダは C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local以下にすること
    # Program Files(86) などになっていると上位にアップデートできないなどの問題が生じるよ
  • Windows7でAtermをUSB直結している人(32bitAtermUSBドライバ)は32bitのままWindows10にアップグレードすればWindows10でもUSB直結のまま使用できる

まだまだ使えるよ!


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